一人旅の実施状況2016年版
リクルートの「じゃらん」が行っている「じゃらん宿泊旅行調査2016」を元に、一人旅の現状について紹介します。データは国内旅行に関してです。
一人旅を行う人は年々増加しており、11年連続で増加傾向です。
全体で17.5%、去年の15.9%から大幅にアップしています。
理由としては、子供連れの旅行や、職場やサークル活動などの団体旅行が減ったことが、一人旅の率のアップに影響していると思われます。特に職場の団体旅行は取りやめる傾向が強く、こうした他の現象も一人旅の率が上がっている要因でしょう。
また、他の理由としては、一人の方が気楽である点、一緒に行く人が居なかったから、などもあります。
年齢別では20歳から34歳までの男性が28.8%と、全体平均の17.5%と比べて大きいことがわかります。
35歳から49歳の男性も24.8%と、20%を越えています。
現在の20歳から34歳で一人旅を経験した人が年齢を重ねることにより、年配の人の一人旅の率も上がっていくのではないでしょうか。
これらは結婚しない人が増えていることも、年配層にも一人旅が広がる要因と思われます。
女性も一人旅を行う人が増えており、20歳から34歳は14.3%、35歳から49歳は11.7%、50歳から79歳は12.3%と、どの年代も10%前後です。
女性は20歳から49歳までは増加傾向、50歳から79歳も、前年では減少傾向でしたが、今回の調査では大幅に上昇しています。
女性の年齢別では昔は50歳から79歳が一番高い率でしたが、今年は20歳から34歳までが女性層ではトップです。若い世代に一人旅が広がっていることが窺えます。
女性の割合では35歳から49歳までが一番比率が低いですが、この辺りが出産や子育ての最盛期であると考えると、一人旅がしにくい状況であることが窺えるかと思います。
晩婚化がこの年齢帯に一番響いているものと思われます。
男性の20歳から34歳は、16.3%の人が、行った旅行はすべて一人旅だったとのこと。
女性はどの年代も5%程度でした。
また、独身者の19.1%が、行った旅行はすべて一人旅だったとのこと。
(2016年8月3日掲載)