一人旅の旅行バッグ
ここでは旅行バッグについて取り上げます。
バッグそのものは一人でも複数人の旅行でも、大きな変化はありません。そのため、通常の旅行バッグ探しでも参考になるかと思われます。
ご自身で決めるのが困難な場合は、お薦め旅行バッグ一覧の中からご自身の都合に合ったバッグをお探しください。
旅行バッグの選ぶポイント
ここでは旅行バッグの選ぶポイントを紹介していきます。主に下記の点に注意し、バッグ選びを行うと良いと思われます。
どれくらいの荷物かによって選ぶ
まずは、ご自身の持っていく荷物の量を把握しましょう。
実際に持っていくべき荷物を集め、積み上げるような形である程度集めておきます。
そして、その縦横高さを測り、おおよその体積を計算しましょう。
この計算された体積を元に、バッグ選びをすると良いでしょう。
バッグの形によっては、体積が同じでも、仕切りなどによって思うように入らない可能性もありますので、若干余裕のあるバッグを選びましょう。
大まかではなく、実際に測っておくことで、具体的なバッグ選びが可能になります。
旅行日数と旅行バッグのサイズの目安
一般的に言われている旅行日数とサイズの目安は次の通りです。(HANS Discovery July 2012 Vol.4より)
- ~45l:1~3日間
- 45~59l:3~4日間
- 60~74l:5日間~1週間
- 75~84l:1週間~10日間
- 85~95l:10日間~2週間
「l」(リットル)はバッグなどの中に入るサイズを意味します。バッグやスーツケースを購入する時に表示されていることもありますので確認しましょう。
荷物を少なめに出来る人は、上記目安より小さいサイズを選ぶことが出来ますし、逆に荷物が多めになる人は、余裕を持って一ランク上のサイズを買っておくとよいでしょう。
このほか、後述する飛行機に持ち込める大きさも合わせて確認し、バッグを選びましょう。
ハンズネットで旅行バッグが売られていますので、こちらにてご確認を。
軽さによって選ぶ
バッグは持ち運びをするため、重さが重要になります。当然、軽い方が持ち運びも便利で、行動しやすいでしょう。
しかし、軽いからといって、強度の低いバッグですと、重い荷物を持っていった際に、バッグが壊れて荷物が散乱する可能性もありえます。
また、スーツケースなどだと重めになり、逆にトートバッグやショルダーバッグですと、比較的軽い素材の物があるなど、バッグによって特徴も異なります。
もちろん、同じスーツケース内でも、重かったり軽かったりしますので、いくつかのバッグを比較して購入するのであれば、重さもしっかりとチェックしておきましょう。
大きさによって選ぶ
バッグが軽く、利便性があっても、持って行く荷物が入らないのでは話しになりません。
どれくらいの荷物かによって選ぶでも紹介したように、一度持っていく荷物を集めてどれくらいの縦横高さのバッグが必要になるかをチェックしましょう。
そして、そのサイズよりやや大きめのバッグを中心に購入すると良いと思われます。
また、大きさには、飛行機に持ち込める大きさかどうかも関係してきます。
飛行機を中心に使う人で、荷物を少なめにできる人は、この飛行機に持ち込める大きさかどうかでもバッグを選ぶと良いでしょう。
一つの目安として、いくつかの機種の基準を紹介しておきます。
※2009年12月1日より、この基準がより厳格化されるようになりました。出来るだけANAの基準にあうような大きさで荷物を整えることをお薦めします。制限を超える場合は追加料金片道1万円を支払う必要があります。制限を超える場合は、飛行機内に持ち込まず、荷物を預けるようにしましょう。
JAL/JEX(一部機種)・JTA
3辺の和:115cm以内
サイズ:W55㎝×H40cm×D25cm以内
重量:10kg
RAC
3辺の和:80cm以内
サイズ:W40cm×H25cm×D15cm以内
重量:5kg
ANA(一部機種)
3辺の和:100cm以内
サイズ:45cm 35cm 20cm
重量:10kgまで
RACは沖縄の離島に行く人のみご参考ください。
この中では、ANA(一部機種)の基準を満たしていれば、たいていの日本国内の旅行で持ち込みできると思われます。
なお、この基準は持ち込みの大きさだけで、このほかに持ち込み禁止の品目(刃物等)がありますので、それらの基準に引っかかる場合は、空港で預ける必要があります。
飛行機内に持ち込めれば、荷物の安全性が図れる他、空港に到着した後もすぐに行動が可能になるメリットがあります。
上記基準以上の大きさでも、空港で荷物を預け、目的地に運んでもらうことができますので、飛行機に乗れないわけではありませんのでご安心ください。
なお、空港に預けられる大きさや重量も決まっていますが、通常の旅行バッグであれば、その基準に引っかかることはないかと思われます。
両手を使用できるかどうかで選ぶ
旅行の目的にもよりますが、出来るだけ両手が空いていた方が良いでしょう。
特に、街歩きをする場合や山登り、神社仏閣巡りなどの場合、手を使うこともあるでしょうから、手で荷物を持つタイプのバッグはお薦めできません。
このため、両手が空く、リックサック、ショルダーバッグなどがお薦めできます。この点に関しては別途下でも説明しています。
3wayバッグ(スリーウェイバッグ)もお薦めできます。手で持ったり、肩にかけたり、背負ったり出来る3つの使い道があるバッグを3wayバッグ(スリーウェイバッグ)と言います。
なお、宿泊先を中継点とできるような旅の場合は、他の手で持ち運ぶバッグでも問題ありません。宿泊先に預け、小さめのバッグや手ぶらで観光に出かけましょう。
濡れても大丈夫かどうか
突然雨が降るなど、旅行先では何があるかわかりません。
このため、カバンの防水性にも気を配りましょう。
出かける先にもよりますが、特に登山や神社仏閣巡りなどをする場合は、いざ突然雨が降ってきたという時のために防水性のあるカバンをお薦めします。
カバン自体に防水性がない場合は、カバンを覆う防水カバーのようなものがあるとよいでしょう。特にリックサックなどで専用の物が売られていたりします。
利便性によって選ぶ
大きさや軽さも重要な選択基準となりますが、利便性も大きなチェックポイントとなります。
主に次の点に気をつけて選ぶと良いでしょう。
キャスター付かどうか
キャスター(車輪)付きですと、平坦なところを移動するのに、転がして移動できるメリットがあります。
キャスターは4輪と2輪があります。2輪の方が格好よく持ち運べるように思えますが、後ろに流して引く形になりますので、下手をすると人の足に当てたりして危険です。
ですので、できるだけ4輪のものを購入し、自分の脇に平行させて転がすようにしましょう。
なお、キャスター付きのデメリットとしては、やや重くなる点、そして、段差では結局持ち上げなくてはいけない点、そして、でこぼこの土地では、ガタガタうるさく、手にも振動が来て結構手の感覚がおかしくなる点などが上げられます。
道路がしっかり舗装され、駅構内などでもバリアフリーが進んでいる都心などでしたらあまり心配いりませんが、地方に行くような場合は一考する必要があります。
セカンドバッグを持っていき、キャスター付きのバッグはホテルや旅館に預けたりするなどの工夫をすると良いでしょう。
ショルダー(肩に引っ掛けるもの)の部分の形状
肩にかけるショルダーバッグの肩の部分の形状も気にかけましょう。肩当てのような物がついていない場合は、重い荷物を持った際に肩に紐が食い込み、辛い思いをします。
そのため、ショルダーの部分がどのようになっているかもチェックしましょう。
ただ、このショルダーの部分は別途単品で購入できるものですので、追加で買い足しをするのであれば、バッグに引っ掛ける部分があるかどうかをチェックするだけで問題ありません。
基本は、肩の部分がクッション性のあるもので、なおかつ、肩当てがずれにくいものがお薦めとなります。
背中に背負うバックパック(リュックサック)
背中に背負うことができ、両手をフリーにすることができるバックパックも便利かと思われます。別名では、リュックサック、ナップサックなどとも呼ばれています。
登山などをするのであれば、必需品でしょう。
ただ、一般の旅行では、特に人ごみの多いところですと、背後に気が回らずに人に当ててしまうなどの心配があります。
使用する場合は、背後に対する配慮を常に持つようにしましょう。
鍵はTSAロックを
バッグには鍵をつけることがあるかと思いますが、この鍵はTSAロックというものを選びましょう。
このTSAロックとは、鍵の形状が特殊なものとなっています。
海外に旅行に行く際に、荷物の中身を改められるということがあります。その際に、TSAロックの鍵であれば、空港が持っている特殊な鍵で開けることができるため、鍵を壊されずに中身のチェックが可能です。
もし、TSAロックの鍵で無い場合は、最悪鍵を壊されて中身を調べられることになります。
中身を調べるとは何事かと思うかもしれませんが、世の中の治安が悪化していることもあり、特に他国に行く際には当然のようにあることと思う必要があります。
行き先、日数にあわせて選ぶ
行き先によってバッグを変えるのも良いでしょう。
登山でしたら当然バックパック(リュックサック)ですし、都会であればキャスター付き、短期旅行でしたらショルダーバッグなど、状況によって変えてみるのも良いでしょう。
高級ホテルならブランドバッグなどのよさそうなバッグという選択肢もあります。
もちろん、そのために複数のバッグを持つ必要はありませんが、手持ちのバッグで代用できる場合などは、状況に応じたバッグの使用をお薦めします。
逆に消去法で選ぶのも良いと思われます。登山はしないからバックパック以外にする、という選び方も良いかと思います。
お土産の有無によって選ぶ
もし、お土産を買って買えるような場合、バッグの中に入れるか入れないかでも、バッグの大きさを変える必要があります。
基本はお土産屋で受け取った紙袋などのまま持って帰ればよいのですが、置き忘れや量が多くてかさばるなどの場合は、バッグで一まとめに持って帰るのも良いと思われます。
その場合は、やや大きめのバッグを持っていく必要もあるでしょう。