交通費を安くする手段
ここでは、交通費を安くする手段を紹介します。
事前に予約をしておく
事前にさまざまなプランを用いて予約をしておき、より安く交通費を抑えることができます。新幹線や飛行機などが該当します。 出来るだけ早い時期ほど割引率が上昇します。
直前に予約する
一部の交通手段では、当日などに予約をすると割引になることもあります。高速ツアーバスなどが該当します。
長距離をまとめて購入する
長距離の乗車券をまとめて購入することで、その都度購入するより安い運賃で旅行が可能になります。
JRの切符は、一定距離ごとに、利用できる日数(有効期間)が変化します。途中下車も出来ますので、途中で降り、そして宿泊後、翌日に次の目的地を目指すことも可能です。
参考までに有効期間と営業キロの関係を紹介します。200km毎に1日増えると考えると分かりやすいと思います。
- 1日:100kmまで
- 2日:200kmまで
- 3日:400kmまで
- 4日:600kmまで
- 5日:800kmまで
- 6日:1000kmまで
閑散期に旅行する
閑散期には交通費が安くなります。
主に、休日やその前日よりかは平日の方が安くなります。
また、季節としては、繁忙期(旅行客が多くなる時期)には交通費も高くなり、逆に閑散期(旅行客が少ない時期)には交通費も安くなります。
飛行機の場合は利用状況によって日ごとに料金が変わります。時間帯によっても変化するので注意しましょう。
参考までに、JRの特急料金を例に、繁忙期や閑散期の区分を紹介します。繁忙期には200円割増、閑散期には200円割引と料金が異なります。地域によっても異なります。曜日指定の場合、木曜日までなのか金曜日までなのか、地域によって異なりますので、この点も注意しましょう。
JR本州3社内、JR四国、各会社内、九州新幹線の区分
繁忙期:3月21日から4月5日、4月28日から5月6日、7月21日から8月31日、12月25日から1月10日
通常期:繁忙期、閑散期以外
閑散期:「1月16日から31日・2月・6月・9月・11月・12月1日から20日」のそれぞれの月日の月曜日から木曜日。なお、祝日とその前日や振替休日は除く。
JR北海道内の区分
繁忙期:7月20日から8月20日、12月23日から2月末日
通常期:繁忙期、閑散期以外
閑散期:「4月1日から4月28日、5月6日から6月30日、10月1日から11月30日」のそれぞれの月日の月曜日から金曜日。なお、祝日とその前日や振替休日は除く。
JR九州内の在来線の区分
通常期:閑散期以外
閑散期:「1月16日から2月末日、6月1日から7月19日、9月1日から9月30日、11月1日から12月20日」。
各種割引を利用する
運賃などは、いくつかの条件を満たすと割引になることがあります。代表的な割引手段を紹介します。
往復割引
鉄道や航路の片道が営業キロ600kmを超え、指定された期間内にお福する。行きと帰りを同じ区間、同じ路線で移動する場合。
遠くに往復で旅行する際に検討しましょう。割引は行きと帰り、それぞれ1割です。
学生割引
中学生以上の学生が鉄道や航路の営業キロ100kmを越えて乗車する場合。
学校学生生徒旅客運賃割引証(学割証)が必要。学校の窓口で入手可能です。条件もありますが、2割以上安くなります。JRを中心にいくつかの路線で利用できます。
使用目的の中に、一人旅で利用していいのか迷うところがあります。うまく理由を考え、学割証を入手しましょう。
団体割引
団体で利用する際にも割引があります。ただ、一人旅ですので、この恩恵にあずかることは無いでしょう。もし、8人以上の団体で旅行するような時に、条件などを調べて利用しましょう。
乗継割引
特定のパターンで特急や急行列車に乗り継ぐ場合、特急料金や急行料金、急行料金の座席指定料金が半額になる割引制度です。
乗り継ぐ前と後の列車の特急券などを同時に購入することで割引となります。
いろいろと条件があるため、事前に調べておきましょう。
主に次の列車を利用する際に、その後の特急や急行の料金に影響を及ぼす可能性があります。利用する際は目的地までのチケットをまとめて買ってしまいましょう。
- 新幹線
- 寝台特急サンライズ瀬戸
- 奥羽本線特急列車
- 津軽海峡線特急急行列車
なお、グリーン料金や寝台料金、普通列車や快速列車の指定席料金は割引対象外です。
青春18きっぷ
JR限定ですが、「青春18きっぷ」を用いることで、旅費を安くすることが出来ます。青春18とありますが、別に18歳までしか使えないというわけではありません。全年齢誰でも利用が可能です。
一定額で5回分まで使用が可能です。期間限定のため、その期間に旅行をするのであれば、検討する価値はあります。季節ごとに利用し切る必要があります。夏に購入した青春18きっぷを冬に残った分を使うなどはできません。年をまたいでの利用も不可です。
しかし、特急が使えないなどのデメリットもありますので、急いで旅先に着きたい人にはお奨めできません。快速は利用可能です。
一人旅であれば一人で使い切ることになりますが、他の人と別の機会に旅行するのであれば、二人でそれぞれ1回分、合計2回分を使うなどといった使用方法も可能です。
主な注意点は次の通りです。
- 年齢制限なく利用可能
- 購入した時と同じシーズンに使う必要がある
- 途中下車も可能
- 基本は普通列車と快速列車のみ利用可能
- 普通列車、快速列車で指定席のあるものは、指定席料金を別途払うことで利用可能
- 普通列車のグリーン車自由席はグリーン車料金のみ別途支払うことで利用可能。グリーン車指定席は利用不可
- 特急列車のみしか運行されていない一部区間など、場所によっては特急列車も利用可能
- 日をまたぐ乗車の時は跨いだ分を清算するか、もう1日分の青春18きっぷを消費
大人の休日倶楽部
JR東日本では50歳以上を対象に「大人の休日倶楽部」というサービスを実施しています。クレジットカードに申し込むことで利用が出来ます。
入会すると、さまざまな特典や会員限定の切符の販売があります。また、日ごろから割引料金で切符を購入出来ます。対象がJR東日本線とJR北海道線のみではありますが、電車で旅行を検討している年配の方は検討に値します。
割引率は年齢によって異なり、また性別によって対象年齢も異なります。5%や30%など、割引率が高いのが魅力的です。
詳細は『大人の休日倶楽部』にてご確認ください。
JR独特の割引チケット
JRでは、さまざまな割引チケットを販売しています。このチケットは、JRのみ利用可能な場合が多いですが、全国各地に鉄道網を完備していることもあり、有効に活用すれば割安で旅行をすることが可能です。
先に述べた青春18キップもJRの割引チケットの一つです。
この割引チケットの情報を調べるには、下記のJRサイトで確認しましょう。JRは地域別に会社も分かれていますので、ご自身が行く先のJRサイトで確認することが必要となります。
左下に条件を指定して探す、というコーナーがありますので、そこで条件にあったものにチェックマークをつけ、検索ボタンを押すと、一覧することが可能です。
中段辺りに割引に関しての記述があります。西に行かれる方はチェックしてみましょう。
JR東海地区のお得なきっぷ情報です。検索フォームがついているなど、調べやすくなっています。
JR四国のきっぷの案内が掲載されています。
北海道のお得なきっぷです。行き先などに分かれた情報が掲載されていますので、行かれる地域を中心にチェックしてみましょう。北海道フリーパスが有名です。
一覧になって表示されていますので、気になる項目をクリックしてみましょう。主に往復の割引きっぷとなっています。
出張プランを利用する
旅行会社の出張プランを利用すると安くなることがあります。ホテル代混みでも新幹線の正規料金より安くなることもありますので、検討してみると良いでしょう。宿泊先も合わせて予約したいときなどに最適です。
金券ショップを利用する
金券ショップに売られている乗車券などを購入する方法もあります。
後述する株主優待券も売られていますので、長距離移動をされる方は活用してみましょう。
株主優待券
特定の交通手段の会社の株を保有していると、株主優待券が入手できます。一定額を割引になったり、無料チケットがもらえたりと、会社によってさまざまです。
株主優待券を貰うためにお金を使い、株価が下がってトータルで損失になったというのでは困りますので、株を購入する際には注意しましょう。