日本に訪れる外国人客数2015年
日本を観光目的で訪れた外国人観光客(訪日外客)の2015年のデータを紹介します。
日本で旅行をしていると、旅行先で多くの外国人に出会うかと思います。
なぜ、そこまで外国人に出会うのかは、これらのデータで把握が可能です。
データは「日本政府観光局(JNTO)」より。
2016年3月18日掲載。
2015年の外国人観光客数は2000万人に迫る勢い
2015年の外国人観光客数は2000万人に迫る1974万人となっています。
前年から47.1%も増加しており、年々急速なスピードで外国人観光客が増えていることが窺えます。
また、10年前の2005年と比べると、3倍近くも増加しています。
日本の各地の観光地で外国人を多く見かけるのも数値の上から理解できるのではないでしょうか。
日本を訪れる外国人観光客の多くは中国、韓国
日本を訪れる外国人の中でどの国からが多いのかを紹介します。
一番多いのは中国人です。
中国本土から499万人、台湾から368万人、香港から152万人、合計1019万人と、日本を訪れる外国人観光客の半分は中国人となっています。
続いて韓国から400万人。
次に多いのは米国から103万人、タイから80万人です。
見てわかるように、欧米からよりかは、近場のアジア地域から訪れる方が多いことが窺えます。
アジア地域全体では、1664万人と、日本を訪れる外国人観光客の全体の84%を占めています。
大きく減らしたのはロシア
多くの国では、前年比でプラスになっているものの、ロシアだけは2014年との比較で-15.2%とマイナスになっています。
詳しい理由はわかりませんが、資源価格下落によるロシアの経済的な事情によるところが大きいのではないでしょうか。
繁忙期、閑散期は日本とほぼ同じ
人が多く訪れる時期や、逆に訪れる人数の少なくなる時期を紹介します。
ここで数字を紹介しますが、年々急激に増加しているため、同じ2015年でも後半になればなるほど数字が高い可能性があります。
この点をご了承の上、2015年で見た繁忙期、閑散期を見ていきます。
訪れた人数が多い順が次のようになっています。
- 7月:192万人
- 10月:183万人
- 8月:182万人
- 12月:177万人
- 4月:176万人
- 11月:165万人
- 5月:164万人
- 9月:161万人
- 6月:160万人
- 3月:153万人
- 2月:139万人
- 1月:122万人
繁忙期は7月や8月など、日本人による繁忙期に近いものがあります。
ただ、10月や12月というのは意外な部分もあります。
10月は紅葉シーズンでもあり、日本人でも旅行に出かけやすい時期ですが、12月は逆にあまり出かけることはありません。
ですが、外国人観光客は多く訪れています。
11月も同じく紅葉シーズンということで訪れているのでしょうか。
4月は桜の季節ということもあり、外国人に人気の時期です。
日本人だと、4月は忙しい時期のため、それほど多くの観光客が居るわけではありません。
1月2月の観光客が少ないのは日本も外国人も変わらないといったところでしょうか。
ただ、先にも述べたように、ここ数年は急激に外国人観光客数が伸びています。
このデータも、単に1月や2月の年初めの方が少ないというよりかは、後半の月の方が伸びているから、という見方もできます。
実際、2016年1月や2月は、180万人台と、上位に食い込む数字になっていますので、今後も数字をチェックしていく必要がありそうです。
全体的な伸びが止まった後に、実際にどの時期に外国人観光客が訪れやすいのか、把握したほうが、適切な結果が得られると思われます。
日本人の海外への観光客
日本人が海外へ行く人数も見ていきましょう。
2015年は1621万人でした。
すでに、日本から出ていく人より、日本に入ってくる外国人観光客が多いという結果になっています。
今後もさらにこの傾向が強くなると思われます。