温泉の効能
温泉には種類によって体に与える影響があると言われています。こうした効果を求めて温泉に行く人も多くいます。
湯治、という言葉があるように、温泉の力で体の調子を良くしようという考えです。
ただ、温泉でなくても対応できるものも多々ありますので、あくまで補佐的な気持ちで訪れるとよいでしょう。
また、温泉に入ればなんでも良くなると考えるのも禁物です。病状によっては逆効果になることもありますので、特に病気で温泉療法を試そうと考えているのであれば、専門家などに相談することをお薦めします。この入ってはいけない症状のことを禁忌症と言います。
基本的に、良い方向に向かう一般的適応症と、悪い方向に向かう禁忌症の2つがあります。自らの日ごろの症状も把握しておき、温泉を利用していきましょう。
まずは一般的適応症と一般的禁忌症を紹介します。
下記の効能についてはwikipediaの各項目より。(2012年3月30日確認時)
一般的適応症
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、疾後回復期、疲労回復、健康増進
一般的適応症に関しては、体を温めることによって発揮する効果のため、全ての温泉で効果が発揮されます。
一般的禁忌症
急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性の疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の疾患、妊娠中(特に初期と末期)
該当する項目がある場合は、温泉へ行くのを控えましょう。また、行く際は医者と相談することをお薦めします。
温泉タイプ別の効能
続いて温泉タイプ別の効能についてです。
下記の効能についてはwikipediaの各項目より。(2012年3月30日確認時)
単純温泉
一般的適応症
二酸化炭素泉
一般的適応症、高血圧症、動脈硬化症、切り傷、やけど
炭酸水素塩泉
【浴用】一般的適応症、切り傷、火傷、慢性皮膚病
【飲用】肝臓病、糖尿病、慢性消化器病、痛風
【禁忌症】一般的禁忌症、飲用による腎臓病、高血圧症、むくみがあるとき、甲状腺機能亢進症のときヨウ素を含有する温泉の飲泉。
塩化物泉
【浴用】一般的適応症、切り傷、やけど、慢性皮膚病、慢性婦人病、虚弱児童
【飲用】慢性便秘、慢性消化器病
【禁忌症】一般的禁忌症、飲用による腎臓病、高血圧症、むくみがあるとき、甲状腺機能亢進症のときヨウ素を含有する温泉の飲泉。
硫酸塩泉
【浴用】一般的適応症、動脈硬化症、切り傷、やけど、慢性皮膚病
【飲用】慢性胆嚢炎、胆石症、肥満症、糖尿病、痛風、慢性便秘
【禁忌症】浴用においては一般的禁忌症。飲用においては、下痢のとき。ナトリウム - 硫酸塩泉は、腎臓病、高血圧症、むくみがあるとき、甲状腺機能亢進症のときヨウ素を含有する温泉の飲泉。
含アルミニウム泉
【浴用】一般的適応症、慢性皮膚病
【飲用】慢性消化器病
含鉄泉
【浴用】一般的適応症、月経障害
【飲用】貧血
含銅-鉄泉
【浴用】一般的適応症、月経障害、高血圧症
【飲用】貧血
硫黄泉
【浴用】一般的適応症、慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷、糖尿病。硫化水素型では他に、高血圧症、動脈硬化症。
【飲用】糖尿病、痛風、便秘
【禁忌症】一般的禁忌症のほか、硫化水素型では、皮膚・粘膜の過敏な人、特に光線過敏症の人。飲用は下痢のとき。
酸性泉
【浴用】一般的適応症、慢性皮膚病
【飲用】慢性消化器病
【禁忌症】浴用においては一般的禁忌症、及び高齢者の皮膚乾燥病。飲用においては下痢の時。
放射能泉
【浴用】一般的適応症、痛風、高血圧症、動脈硬化症、慢性皮膚病、慢性婦人病、慢性胆嚢炎、胆石症
【飲用】痛風、慢性消化器病、慢性胆嚢炎、胆石症、神経痛、筋肉痛、関節痛
【禁忌症】一般的禁忌症